あなたの前世は、ローマ帝国の王室に仕え、
幼少期から王様、王女様の身の回りのお世話を担当した乳母・教育係です。
あなた自身も身分の高い貴族の家庭に生まれ、何不自由なく育ち、
のちの王様とは仲の良い兄弟姉妹のように共に大きくなりました。
常に他人を思いやることのできる
優しい心を持ったあなたのことを王様はとても信頼し、
自分の子供たちの教育係として、あなたのことを重用します。
自らも結婚はするのですが、子宝に恵まれなかったあなたは、
王様の子供たちの面倒を一手に引き受け、
乳母・教育係・後見人などとして、
我が子同然に親身になってお世話をします。
やがて成長した王子は即位し、
隣国からお妃を向い入れることになるのですが、
いつまでも何かと王様のお世話を焼いたり、
母親のように意見したりするあなたのことを、
その新しいお妃は快く思ってはいませんでした。
年老いて来たあなたはやがて、
後見人としての立場も奪われてしまうことになるのですが、
その時、自らの人生を振り返ったあなたが気付いたこととは…。